あらすじ

広平（グアンピン）王が江州を治める時代、街でも有名になるほどお転婆で勝ち気なお姫様、劉泠（リウ・リン／ユエン・ビンイエン扮）は、産みの母が亡くなって以来、陰で自分を虐げる継母と、その肩を持つ父と共に、息が詰まる毎日を過ごしていた。そんな中、劉泠の二十歳の誕生日が盛大に行われる。しかし劉泠は、その屋敷を抜け出して、男の花園である南苑へと向かう。同じ頃、"冷酷な閻魔"と名高い沈宴（シェン・イエン／ジェン・イェチョン扮）は、自らが率いる金鱗衛と共に、国庫金強奪事件の犯人を追っていた。犯人を追い詰めた沈宴は、剣を交えた際に深手を負い、彷徨い歩くうちに劉泠がいる南苑の部屋へと迷い込んでしまう。劉泠は美しい沈宴に一目で心を奪われてしまい、彼が落とした腰牌を手に、必ず振り向かせると決心する。あの手この手で口説き落とそうとする劉泠に、最初は冷たい態度をとっていた沈宴。しかし、彼女の一途な思いと時折見せる寂しげな姿に、次第に心を開いていくのだが…。