あらすじ

兄妹のように育ったリファン（イ・ドンウク）とヘンア（チョン・リョウォン）。時にケンカもするが、周囲が恋人と間違うほど仲が良い二人。しかし、リファンの母ソニョン（ペ・ジョンオク）がそれを快く思っていないことを知るヘンアは、自分に世話を焼くリファンを、それとなく牽制していた。ある日、ヘンアは恋人ソクチュン（イ･ジョンヒョク）に別れを告げ、ソクチュンの部屋から自分の荷物を引き上げる。そんなヘンアの異変にいち早く気づいたリファンはヘンアが自分に隠し事をしていたようで面白くない。そんな中、リファンは母の勧めで財閥グループの娘イスル（パク・ヒボン）とお見合いをする。男っ気がなくオシャレに無頓着なイスルはリファンに一目ぼれをするが、なぜかヘンアは心穏やかではいられなくなり…。

あらすじ

第1話～第8話

第１話　強がりの幼なじみ
ラジオ局で深夜番組のプロデューサーとして働くヘンア。上司で人気パーソナリティーのソクチュンとつきあっているが、仕事優先のソクチュンとはすれ違うばかり。彼を待ち続ける日々に疲れたヘンアは、ついに別れを決意する。一方、ヘンアの幼なじみで韓方医のリファンは、預けたキムチを取りに来ないとマンションの警備員からの連絡を受け、ヘンアに何かあったことに気づく。リファンは話を聞こうとヘンアの元に向かう。

第２話　空回りする兄心
ヘンアの荷物を取り返そうとソクチュンの家に押し入ったリファン。しかし、ソクチュンのひと言で、自分の行動を後悔する。一方、財閥の娘で歯科医のイスルは、母が強引に決めたリファンとの見合いに渋々向かう。容姿に自信のないイスルは自分を”財閥の娘”としてしか見ない男たちに嫌気がさしていたが、気さくで優しいリファンに一目惚れする。そんな中、ソクチュンに思いの丈をぶつけたヘンアは、リファンとケンカしてしまう。

第３話　望まれていること
リファンはヘンアと別れるようソクチュンに迫るのだが、ヘンアが本当に別れを望んでいるのかとソクチュンに問われ、答えに詰まってしまう。一方、リファンの母で医師のソニョンは、両親をガンで亡くしたヘンアに検診を受けさせるため病院に呼び出す。しかし、病院恐怖症のヘンアは、院内に入ることができず右往左往していた。そんな中、ヘンアの父が経営していたレストランで仲直りしたリファンとヘンアの元に、イスルが現れる。

第４話　気に入らない人
ヘンアとソクチュンが放送局のスタジオに２人きりでいるのを目撃したリファンは、耐えきれず非常ベルを鳴らして２人を引き離す。リファンはヘンアの親友テヒの家にヘンアを送った後も、一人悶々として眠れぬ夜を過ごす。翌日、リファンはソニョンにヘンアと距離を置くよう言われ、怒りを爆発させる。ラジオ番組にゲスト出演を依頼されたソクチュンは、プロデューサーと話をすると言ってヘンアを屋上に呼び出すが…。

第５話　キスから動き出した２人
突然のリファンとのキスに動揺しつつも、リファンへの気持ちを完全に否定できないヘンア。そんなヘンアの様子に、テヒはそれが本心だと告げる。翌朝、リファンを呼び出したヘンアはキスの件はなかったことにしようと話すが、自分の気持ちに気づいたとリファンから告白されてしまう。ヘンアは、数日前の醜態を詫びようとイスルの元を訪れる。しかし、２人のキス現場を目撃してしまったイスルは、ヘンアに冷たく当たってしまう。

第６話　恋人という関係
リファンに気まずさを感じるヘンアだが、意を決しリファンに会いに行く。２人は恋人になったという仮定で、屋台で食べさせ合ったり、コートを貸し合ったり寒空の下でデートを楽しむ。しかし過去のある出来事を思い出していたヘンアは、恋人への一歩を踏み出せずにいた。一方、物忘れがひどくなったソニョンは、友人で同僚の医師の勧めで検査を受けることに。予想もしなかった検査結果にソニョンは言葉を失ってしまう。

第７話　愛のはじまり
改めてつきあい始めたリファンとヘンア。２人の仲は次第に周りの仲間たちに知られるところとなる。一方、リファンにフラれたショックから立ち直れないイスルは、リファンに会おうと韓方医院を訪ねる。その頃、アルツハイマーの診断を受けたソニョンは病気のことをリファンに隠したまま、入所できる施設を探していた。そんな中、ソニョンは突然、自分がどこにいるのかわからなくなり、通りがかりの人の助けでヘンアに電話をかける。

第８話　つらさを隠す人
ソニョンはヘンアに自分の病気を告白する。ところがそこにリファンが帰宅し、ヘンアはあわてて浴室に身を隠す。イスルと結婚させたいソニョンは、ヘンアとつきあっていると言い出すリファンにヘンアとの結婚は認めないと語気を強める。ソニョンの言葉にショックを受けたヘンアは雨の降る中、帰り道で倒れ、通りかかったソクチュンに介抱される。リファンは言い争ったことを母に謝ろうと職場を訪ねるが、休職したと言われ…。

あらすじ

第9話～第16話（完）

第９話　すべてが夢でありますように
リファンとつきあっていることでソニョンを苦しめていることに罪悪感を抱いたヘンアは、リファンと距離を置こうとする。一方のリファンは、ヘンアの別れの言葉に何も言い返せずにいた。ソニョンに会いに自宅を訪れたイスルは、そこでヘンアと鉢合わせ、ヘンアにリファンの前から消えてほしいと告げ涙する。ソクチュンからヘンアを悲しませるなら関係を整理するよう忠告されたリファンは、ヘンアに会いにラジオ局へと向かう。

第１０話　苦しみの中での決心
リファンの韓方医院に母が押しかけたと知ったイスルは、仕事着のままリファンの元に駆けつける。イスルは恥をかなぐり捨ててリファンに「そばにいてほしい」と告白し、母には黙って見守ってほしいと頼む。一方、病状が進むソニョンはヘンアを四六時中そばに置きたがり、ヘンアは仕事に支障をきたすようになる。自分の母のせいでやつれたヘンアの姿を見たリファンは、ソニョンにヘンアを呼ばないよう言い聞かせ、ある決心をする。

第１１話　幸せだった記憶
子供だった頃のリファンたちと、若かりし頃のソニョンの記憶。ソニョンはヘンアの父で大学の先輩であるジュニョクに片思いをしていた。リファンを身ごもり、親に勘当され、子育てをしながら医者の卵として邁進していた時、彼女のそばにいて支えたのはジュニョクだったのだ。リファンとヘンアが中学校に上がった頃、妻を亡くし男手一つでヘンアを育てていたジュニョクは、やっとソニョンの気持ちを受け入れる決心をしたのだが…。

第１２話　遠く距離を置いても
イスルがソニョンのためにヘルパーを紹介してくれたおかげで、リファンの生活に余裕ができる。リファンに息抜きさせようと先輩のジフンが飲みに連れ出すが、店でソクチュンに会ってしまい気まずい雰囲気に。そんな中、リファンに別れを告げられたヘンアは、カウンセリングで病院恐怖症を少しずつ克服したり、車の免許を取るために教習所に通ったりと努力を重ねていた。ある日、ヘンアは道の反対側を歩くリファンを見つける。

第１３話　“幸せ”という言葉
母の病状を聞きに行ったリファンとカウンセリングを受けに行ったヘンアは病院で鉢合わせる。どんな遺伝子を持っていても別れたくないというヘンアの言葉をきっかけに、リファンは母と同じ病気になる可能性がないか検査を受けることにする。リファンは母と公園を散歩中、初めて母から“幸せ”という言葉を聞き、あることを気づかされる。そんな中、イスルのリファンへの気持ちを知った兄のジョンウは、リファンの元を訪れる。

第１４話　家族旅行
覚悟を決め、ヘンアに駆け寄るリファン。ヘンアの家から朝帰りしたリファンをからかうジフンだが、嬉しそうなリファンを見て喜んでいた。ヘンアもまた、リファンとヨリを戻したことをテヒに打ち明ける。リファンはイスルの元を訪ね、感謝の気持ちと別れを告げる。一方、ソニョンと久しぶりに会ったヘンア。ソニョンの手帳に書いてあった希望を叶えるため、ヘンアとリファンはソニョンを連れて共に家族旅行に出かける。

第１５話　思い出づくり
ソニョンに幸せな思い出を作ろうと誕生日パーティーを開くことにしたリファンとヘンア。身内だけの小さなパーティーにするつもりが、テヒへの招待状を目にしたラジオ番組のDJセヨンたちも集まり、盛大なパーティーに。主役のソニョンは真っ白なドレスを着て現れ、リファンたちと温かな時間を過ごす。そんな中、ジフンはテヒに愛していると告げ、その言葉にテヒの心は動き始めていた。数日後、リファンの検査結果が出る。

最終話　また春がやってくる
リファンは遺伝子の検査結果をヘンアに伝える。テヒと久々に酒を酌み交わしたジフンは翌朝、二日酔いに悩まされながらも幸せな余韻に浸っていた。「カマンラジオ」の動画配信当日、来られなくなったゲストの代わりに、遊びに来ていたセヨンの母が急きょ生放送に出演することに。しかしＮＧワードを連発してしまい、スタジオは大パニック。無事に放送を終えた帰り道、ヘンアは18年前の衝撃の事実をリファンに知らされる。