あらすじ

ジェインは２人の娘ウンスとヒョンスを連れて、疎遠になっていた父ブシクが一人で暮らす人里離れたコムベリョンに向かう。借金を抱えて収監された夫のテソプを救うために、娘たちを一時的に父親に預けることにしたのだった。しかし、釈放されたテソプは他の女と姿を消してしまい、ジェインはショックを受ける。一方、無愛想で気むずかしい祖父と過ごすことになったウンスとヒョンスは、初めて会った祖父の態度と都会とはまったく違った生活に戸惑いを感じていたが、次第に祖父の優しさに触れながら絆を深めていく。ジェインもまた、娘たちを通してブシクとの間にあった葛藤を解きながら少しずつ関係を回復していく。そして娘たちにも促され、３人でコムベリョンに引っ越すことを決意する。だが、村の人々に受け入れてもらえず、時に衝突しながらも村の一員として認めてもらおうと努力するジェイン。そんな中、いつもジェインを助けてくれるカフェのオーナー、ウンギュにジェインの心は惹き寄せられていく。大自然に囲まれた生活の中で、娘たちは小さな恋の花を咲かせながら成長し、ジェインも家族の温もりを再確認しながら自分の生きる道を見つけていく。

あらすじ

第1話～10話

第1話　父と娘
ジェインは多額の借金を抱え収監された夫テソプを助けるため、２人の娘ウンスとヒョンスを絶縁状態だった故郷の父ブシクに預けることにする。だがソウルに戻ったジェインは、夫に愛人がいると知って茫然とする。一方、ウンスは血のつながらない祖父の冷たい態度に耐えかねて飛び出してしまう。ところが姉を追いかけた妹のヒョンスが、雨の中、崖から滑り落ちて大ケガをしてしまう。

第2話　思いがけない出来事
ジェインはヒョンスを助けてくれたカフェのオーナー、ウギュンと出会う。女人禁制の豊作を祈願する儀式を間近で見てしまったジェインは、村の有力者チョルチュを敵に回すことに。謝りに行ったものの、今度はその妻とケンカしてしまう。ジェインたちはソウルに戻ることにするが、帰りのバスの中でブシクが荷物の中に現金を入れてくれたのに気づき、初めて父の優しさを知る。

第3話　再び故郷へ
ソウルに戻ったものの、父のことが心配になるジェイン。ウンスは実の母に会いに行くが、知らぬふりをされ傷つく。そんな中、ジェインは娘たちの希望もあって故郷で暮らすことにする。ジェインは、早朝に散歩をしていた時、入水自殺を図ろうとする若い女性ミョンオクを助ける。自分と同様、男にだまされたというミョンオクに同情するジェインだが、帰り際にお金を盗むのを目撃し…。

第4話　新生活の始まり
故郷での暮らしを満喫する娘たちに対し、ジェインは新しい生活に馴染めない。ある日、ジェインはハチに刺されて病院に運び込まれるが、母の危急を告げる電話に出ないテソプにウンスは怒りを募らせる。しばらくしてジェインは娘たちを父に会わせるため、久しぶりにテソプと再会する。遊園地で、娘たちは楽しい時間を過ごすが、テソプは突然ジェインに離婚しようと言い出す。

第5話　出会い
なかなか村の人々の輪に入れてもらえないジェイン。ブシクは肉が食べたいというヒョンスの願いを叶えるため、飼っていた鶏を使って料理する。だがヒョンスはかわいがっていた鶏が食卓に上ったことを知ってショックを受け、ブシクに対しても怒りをあらわにする。一方、村の独身男ナムギルは見合いをするが、食堂の店員で勝ち気な性格のミョンオクと出会い、一目惚れしてしまう。

第6話　手作りの結婚式
ミョンオクとナムギルの仲を取り持とうと奔走するジェイン。その甲斐あって２人は結婚することになり、ジェインは結婚式の準備に大張り切り。だが突然ミョンオクが結婚できないと言い出す。彼女は脱北者だったのだ。ナムギルはそんな彼女を受け入れ、愛を誓い合う。結婚式で媒酌人を務めたブシクは、愛する人には言葉で表現するように話し、それを聞いたジェインも感動する。

第7話　新婦の記憶
同じ学校に通うスンウもビョンドも、家庭の事情を抱えていると知るウンス。そんな時、パルボクの家が火事になる。放心状態のパルボクだったが、突然結婚式の新婦の格好をして周囲の人を驚かせる。異変を感じて病院に連れていったブシクは、パルボクがアルツハイマーだと診断され、やりきれない気持ちになる。一方、ミョンオクは妹を脱北させようとブローカーにお金を渡すのだが…。

第8話　混乱の始まり
ウギュンの息子スンウは、クリスマスに遊びに来た父の友人ユン･ジノが実の父ではないかと疑い始める。スンウはインターネットで検索中に、ジノが殺人犯だと知りショックを隠せない。その頃、ジェインのところにテソプが訪ねてくる。そこでテソプは、ブシクがチョルチュに土地を奪われたと知り、それを取り戻そうと張り切る。そんなテソプの行動にジェインは疑念を抱く。

第9話　父の姿
村長選挙に立候補していたチョルチュだが、ブシクの土地を奪ったという噂が流れ立場が危うくなる。土地の所有を巡って村人同士がいがみ合うことに心を痛めたブシクは、チョルチュが土地を守ってくれたのだと擁護する。ブシクの言葉に救われたチョルチュは見事当選し、村人同士のわだかまりもなくなる。それでも土地のことを諦めようとしないテソプにジェインは愛想を尽かし…。

第10話　自分の居場所
新しい年が明ける。突然ジェインのもとのにウンスの実母ジュホンから娘に会いたいと連絡が来る。ジェインは複雑な思いを抱えつつ、ウンスをジュホンに会いに行かせることにする。一方、スンウは実父の体調が悪いと聞き、ウギュンと一緒にソウルに会いに行く。その頃、ウンスはジュホンと２人だけの時間を過ごし、互いの距離を縮める。しかしジェインはウンスと離れ、眠れずにいた。

あらすじ

第11話～20話

第11話　60年目の告白
チョルチュが子供たちを集めて合唱大会に出場すると言い出し、ヒョンスはブシクも一緒に歌おうと誘う。一方、風邪をひいて寝込むパルボクを心配するビョンドは片時もパルボクのそばを離れようとしない。そんな中、結婚式の日に徴兵され行方不明になった夫を待ち続けるパルボクに、夫は既に死んでいることをブシクは告白する。合唱大会の日、パルボクが突然いなくなってしまう。

第12話　不穏な空気
パルボクが亡くなり、行く当てのなくなったビョンドはジェインたちと暮らし始める。離婚手続きのためにソウルにやって来たジェインに、テソプはまたブシクの土地の話を持ち出す。その頃ウギュンは、合唱大会の日に撮ったジェインの写真を見ながら１人で微笑んでいた。そんな中、突然テソプがコムベリョンにやって来て、村人が集まっているところでリゾート開発の話を持ち出す。

第13話　土地を巡る争い
村人はテソプの話を聞いて土地を売る気になるが、ブシクはそれに反対する。そんな時、自分の土地を持たないナムギル親子らがブシクを訪ね、土地を売らないでほしいと訴える。ウギュンもまた土地を売らないとテソプに宣言する。一方、土地の扱いに迷っていたチョルチュは、所有している土地をブシクに返すと言い出す。ブシクはその土地を村の仲間たちと共同所有にしようと提案する。

第14話　新しい命
ヒョンスは、スンウが自分に興味を持ってくれないことに苛立ち、スンウを嫉妬させようとビョンドと親しげにふるまう。一方、ナムギルの母は、かわいがっている嫁のミョンオクが脱北者だということを知り、怒った勢いでミョンオクを家から追い出してしまう。行方不明になったミョンオクを見つけたジェインが、具合の悪そうなミョンオクを病院に連れていくと、妊娠していることが判明する。

第15話　村の特産物
戦争で生き別れになった兄を捜していたブシクに、兄の消息が伝わる。しかしそれは、同姓同名の別人だった。テソプのリゾート開発に投資した村人たちから、ブシクは違約金を払うように詰め寄られてしまう。ブシクは土地を守った人々と、タマネギと五味子を使ったジャムなどの商品を開発して売り出すが、売り上げが上がらず悩んでいた。そんな中、ブシクが過労で倒れ、入院してしまう。

第16話　父の入院
せっかく作ったタマネギ五味子ジャムが売れず、子供たちは街に出て商品を売ろうと力を合わせるが、失敗に終わる。大人たちも努力するものの、効果が現れず落胆する。ジェインは自分のせいで父が倒れたと思い込み気に病むが、事あるごとにブシクにつらく当たってしまう。そんな中、兄が死んでいたとわかったブシクの容体はさらに悪化し、緊急手術を受けることになるのだが…。

第17話　険悪な２人
ブシクが退院し、元通りの生活に戻る。しかし、今度はジェインが寝込んでいると聞き、心配するウギュン。だが数日前に言い争いをしたジェインはウギュンを避けようとする。そんなウギュンは、ジャムを売り込むため毎朝パン屋に通い続け、有名ホテルからジャムについての問い合わせがあったと知らされる。気まずさの残るウギュンとジェインは、ホテルで一緒にプレゼンをすることになる。

第18話　子供たちからの招待状
６年生のウンスたち３人が卒業式を迎える。彼らが卒業してしまうと在校生は４人だけになるため、大人たちは廃校にならないかと心配する。そんな中、チョルチュの母に連れられダンスホールに通うナムギルの母は、そこで昔の知り合いに会う。見栄を張ったナムギルの母はブシクに夫のふりを頼むことにする。そんな中、遠くの中学校に通う子供たちのために新しく路線バスが開通する。

第19話　暖かな家族
ナムギルの母は、ナムギルがミョンオクばかり大事にすることが気に入らない。怒って家出し、ソウルに住む長男を訪ねるものの歓迎されず、仕方なく帰ってくる。その頃、ブシクと病院で同室だった人がブシクの家を訪ねてくる。裕福に暮らしながらも自分の子供にも疎まれている彼は、娘や孫と幸せに暮らすブシクの家族の暖かさに感動し、村の特産物に投資すると言ってブシクに小切手を渡す。

第20話　生きるために
村で開発した商品の注文が増えてきたため、工場に任せることを考えるウギュンたち。視察の帰り道、ウンスの実母ジュホンが出演中のドラマの撮影から無断で降板したというニュースが流れる。心配になったジェインはウギュンと一緒にジュホンの家に向かう。一方、チョルチュの母とナムギルの母は占い師を訪ねると、チョルチュの母は厄除けのお札を買わないと非業の死を遂げると言われ…。

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第21話～30話(最終話)

第21話　信じること
特産物の事業が次第に大きくなり、村の仲間たちで組合を作ることをブシクとウギュンが提案する。だがそれを聞いたチョルチュは、疎外感を感じて苛立ちを隠せない。一方、モニカが学校で先輩のウッキからいじめに遭っていることを知ったスンウとウンスは、ウッキにいじめをやめさせようとする。そんなウッキの話を聞いたウギュンとジェインは、ウッキの家を訪ねていくのだが…。

第22話　妻との再会
フィリピンに移住したジェインの母ファヨンが村に戻ってくる。久しぶりに再会した２人だが、ファヨンはブシクの身勝手な態度に怒ってしまう。２人を仲直りさせようとするジェインだが、ファヨンはフィリピンに帰ると言い出す。ファヨンはブシクに対して不満をぶちまけ、そんな妻の姿に心を痛めたブシクは、ファヨンにこれまで夫としての役割を果たせなかったことを詫びる。

第23話　母と娘の関係
お互いの心を打ち明け和解したブシクとファヨン。両親と買い物に行ったジェインは、母と言い争いをしてしまう。そんな中、ファヨンは、ウギュンがジェインを気に入っていることを知り、仲を取り持とうとする。そんな母のおせっかいに腹を立てるジェイン。ウギュンと食事に行くことになったジェインは、まだ心の準備ができていないとウギュンに告げ、２人は気まずい雰囲気に包まれる。

第24話　心の距離
ジェインに拒絶されたウギュンは心の整理をつけられず、組合の会合にも顔を出さなくなっていた。そんな時、叔父が亡くなったとウギュンに連絡が入る。それを伝え聞いたジェインは弔問に駆けつけ、傷心のウギュンを励ます。コムベリョンへの帰り道、２人の距離は縮まり、ジェインもウギュンに心を開き始める。一方、テソプもジェインを忘れられず、酒に酔ってジュホンの家に転がり込む。

第25話　結婚記念日
健康診断を受けたファヨンに胃ガンの疑いが見つかり、精密検査を受けることになる。そんな中、ブシクとファヨンはこれまでの人生を振り返り、お互いの理解を深めていく。一方、ジュホンはテソプを運転手として雇うことにし、芸能活動を再開させて活躍を見せていた。両親の結婚記念日が近いことを思い出したジェインは、２人のためにサプライズでパーティーを準備することにする。

第26話　告白
組合の事業の資金の一部が行方不明になる。仲間同士で疑いの目を向け合う中、ウギュンが警察に連れていかれてしまう。それでもウギュンは、自分を信じてほしいとジェインに頼み、ジェインもウギュンを信じることを約束する。一方、ビョンドが描いた絵をヒョンスが自分で描いたとウソをついたせいで、ジェインは学校に呼び出される。そんな中、ミョンオクが男の子を出産する。

第27話　安らかな場所
ナムギルの家では家族が増え、喜びに満ちていた。ジェインとウギュンは一緒にソウルへ出張することになる。２人きりの時間を楽しむ中、ウギュンは帰り道にジェインに指輪を渡す。同じ頃、ジュホンとテソプとの過去が噂になっていた。ジュホンは家の前で張り込む記者を避けて、ジェインのところにやって来る。その夜、寝つけずにいるジュホンをウンスが優しく寝かしつける。

第28話　信頼を取り戻すため
ウンスのそばで穏やかな時間を過ごすジュホン。そこに突然テソプがやって来る。テソプはジェインとウギュンが親しくする姿に嫉妬し、ジュホンによりを戻そうと言い出す。そして酔った勢いでウンスをソウルに連れ戻すと声を荒らげる。翌日、気持ちの整理をつけたジュホンは、１人でソウルに戻る。一方、冷静さを取り戻したテソプはジェインに対して正直な気持ちを打ち明けるのだが…。

第29話　心の整理
ソウル事務所を任されることになったテソプは、子供たちのためにもソウルで暮らそうとジェインに提案する。テソプの言葉に気持ちが揺れるジェイン。一方、記者会見を開いたジュホンは、結婚していたことや子供を産んだことを告白する。心の整理をつけたジェインはウギュンに会いに行き、自信を持てるまで待ってほしいと伝える。そんな中、ソウル事務所がオープンの日を迎える。

第30話(最終話)　家族への遺言状
ジェインと仲むつまじい姿をウギュンに見せつけるテソプ。そんなテソプにウギュンはジェインが幸せなら自分は身を引くと告げる。新たな生きがいを見出したジュホンは、ジェインから離れてあげるようにテソプに言う。そんな中、ナムギルの母と事業に投資したファン社長が結婚することになり、村に幸せがあふれる。ブシクは家族みんなを呼び集め、家族への感謝と自分の遺言状を伝える。