##

ニュース

9月28日(月)よりCS放送「ホームドラマチャンネル韓流・時代劇・国内ドラマ」にて放送スタートの『密会』
(毎週月曜 午後2時~3時15分、他)


本作で、ピアニストとしての才能を開花させ、年上の人妻と恋に落ちる青年ソンジェを演じたユ・アインさんに『密会』の魅力を語っていただきました。







――ドラマ『密会』の紹介をお願いします。
このドラマはラブストーリーです。20歳の年齢差がある男女の愛の物語でもあり、世俗社会に染まった40代女性が20歳の青年を通して、人間として脱皮し、人間本来の姿に戻るという哲学的内容を含んでいるドラマでもあります。

ユアイン01.jpg

――ユ・アインさんの役柄について教えて下さい。
とても非現実的かもしれませんが、天使のようにピュアで汚れのない、とても純粋な感受性を持っている人物です。だから、自分より20歳も年上の40代の女性に対しても愛を表現できるのだと思います。

――ピアノの練習もたくさんされましたか?
たくさんしましたね。でも僕が天才ピアニストと同じようにピアノを弾いて音楽を表現するのは簡単なことではありません。俳優が体で感情を表現し、人の心に感動を呼び起こす職業なら、音楽家は自分を通して音楽を表現することで人の心に感動を呼び起こす職業でしょう?だから僕はテクニックを駆使して正確に演奏するより、体で音楽を感じ、それを表情することに重点を置いて練習しました。ドラマの序盤にキム・ヒエさんとの連弾シーンがあるのですが、呼吸を合わせながら練習しました。

――実年齢よりも若い20歳のイ・ソンジェを演じるにあたり意識されたことは?
色々な部分に気をつかいましたよ。演技だけでなく、ヘアスタイルやファッションから、歩き方、顔の表情、体の動きまで...。彼はプロフェッショナルな人物のように洗練された話し方をしたり、逆に子供のように話したりもします。そんな様々な一面を自分自身の中から発見して、うまく表現しようとしました。とぼとぼ歩くときの歩き方や、ブルブルと震えながら話すときの話し方。声も鮮明にはっきりと発声することもあれば、震える声にしたり。そんな点を意識して表現しました。

――このドラマの原案は江國香織さんのベストセラー小説『東京タワー』です。
はい、随分前に映画を拝見しました。確かに原案が『東京タワー』ですが、内容はかなり変わっています。実はこの『密会』というドラマは随分前から企画されていた作品なんです。年月を経て何度も手が加えられているので原作とは明確に違う作品になっています。ストーリーが『東京タワー』に近い作品として企画された初期の段階からずっと関心を持っていたので、やはりどうしても『東京タワー』を思い出してしまいますね。

ユアイン03.jpg

――キム・ヒエさんとは約20歳差がありましたが、共演されてみてどうでしたか?
キム・ヒエ先輩とは序盤部分を撮影するときは、ここではこう呼吸を合わせようか、こんなテンションでやろうか、こんなやりとりにしようか、などの相談をたくさんしましたが、2人の演じるフォームが決まってからは多くの相談はしなかったように思います。撮影以外では、冗談を言い合ったり、笑い話をたくさんしましたが、カメラが回りだした瞬間、一気に集中するスタイルでした。ヒエ先輩はリハーサルをきっちりとされる方ですね。ロングテイクでの撮影が多いので、リハーサルはかなり綿密にしました。ヒエ先輩とは本当に呼吸がピッタリでした。僕が大きなアクションをしなければならないときは、それに合わせてリアクションして下さったり、お互いに相手の演技を見てリアクションをするタイプでした。呼吸の強弱や感情のコントロールを本能的にするので、とても演じやすかったです。
とても濃厚なラブシーンがあると、普通はぎこちなかったりするものですが、そこはプロの世界ですので(笑)、お互い目を瞑ってやり遂げました。ぎこちなくて途方にくれるような瞬間がありそうに感じるかもしれませんが、まったくそんなことはなくNGを出すこともなかったですね。

――高視聴率を得た『密会』の大ヒットの要因は何だと思いますか?
愚直さだと思います。監督と作家さんのお二方とも愚直なスタイルなのですが(笑)、最初にこうだ!と掴んだこと、僕たちが伝えたかったことを徹底的に信じてやってきたことが高評価を得た理由だと思います。地上波の放送だと視聴率など興行的な面や、宣伝的な面でこういう姿勢で臨まなければならない、という強迫観念が実はかなりあるんです。でも本作はケーブル放送(総合編成チャンネル)での放送でしたので、あまりそういったことにとらわれずにできたのかもしれません。とにかくこのドラマの魅力は俳優や監督、作家さん、すべてのスタッフのプライドがあって生まれたのだと思います。

ユアイン02.jpg

――『密会』が今までユ・アインさんが出演されたドラマと比べて違う部分があったとしたら?
非常に効率的でしたね(笑)。韓国ドラマは徹夜して撮影することが多いのですが、本作では一度も徹夜したことがなかったんですよ(笑)。それは、やはり監督さんが自信の頭の中で描いた絵に対して、何が必要なのか、確固たる自信と責任感を持っていらっしゃるから可能なのだと思います。とても驚くべきことですし、今後、僕が他のドラマに出られるか...(笑)、少し心配になります。このドラマはとてもロングテイクが多いので、ゆっくり進むように見えますが、ドラマ全体を見ると、テンションや緊張感が落ちることは全くないと思います。やはり監督のプロ意識や責任感が成せることだと思いますし、とても尊敬していますね。

――『密会』を楽しみにしている日本の視聴者の皆さんへメッセージをお願いします
とても楽しんでご覧いただけると思います。ドキドキする緊張感やトキメキもあり、またそれ以上に重みのあるメッセージのあるドラマです。韓国でも、不倫、20歳差のラブストーリーということで、衝撃的だという意見もありましたが、このドラマのスタイル自体が非常にスタイリッシュで今までの韓国ドラマとは明確に違うドラマです。僕が自信を持ってオススメできる作品です。ご期待下さい!

提供:松竹ブロードキャスティング

前へ  |  次へ